ヤンニョムジャン
韓国料理に用いられるソースで「薬念醤」と書きます。薬味のたれ、という意味です。醤油、ごま油、にんにくなどをベースとして、様々な薬味を組み合わせて、仕上げます。キムチを付けこむたれのことも同じように呼ばれています。家庭の数、料理の数だけヤンニョムジャンの味があるといわれています。
ヤンニョムジャンの作り方
各材料を混ぜ合わせて出来上がりです。
「ヤンニョムジャン」とは?
薬念(ヤンニョム)とは、韓国における薬味・香辛料、調味料の総称であり、その由来は塩が薬のように貴重だった時代の名残りといわれています。 「味付けする」という言葉を韓国語では「 (ヤンニョムハダ)」といいます。このように現代の韓国においても日常的に使われる言葉でもあります。
韓国の食は、北東アジアの思想である陰陽五行説に基づき、五味(辛・甘・酸・鹹・苦)、五色(青・赤・黄・白・黒)の調和を求めます。 この五味五色を形作るのが薬念であり、多種多様な薬念の複合は、複雑かつ深い味わいを醸し出します。そして、その五味五色を踏まえた薬念の組み合わせによって、 韓国の人々は食を通じて体調を維持する知恵を育んできました。