ヤンベチュキムチ
さっぱりと美味しく、サラダのようにたっぷりと食べられるキャベツのキムチです。
普通のキャベツでも作れますが、春キャベツで作るとキャベツの甘みがいきて、一層おいしいです。
ヤンベチュキムチの作り方
①キャベツを手で食べやすい大きさにちぎります。
きれいに洗って水気をきり、塩を振って約2、3時間置き
時折塩がなじむように混ぜます。
② ①をざるにあげて、ざっくりと水気を切ります。
③ ②とニラと調味料を混ぜ、軽くもみこみ密閉容器に入れて冷蔵庫へいれます。
<ポイント>
すぐに食べられます。1週間で食べきるのがよいです。
「ヤンベチュキムチ」とは?
キャベツは韓国語で、(양(洋)배추)、西洋の白菜という意味です。シャキッとした歯触りが残る程度に漬けるのがコツです。
白菜の手に入りにくいヨーロッパなどへ移住した朝鮮系住民によってよく作られていました。新しく開発された特殊な乳酸菌を用いて、キムチにすることに成功し一部で市販されています。長期保存可能な食品に加工することで、キャベツが生産過剰となった場合の有効な利用も期待出来ます。
唐辛子はコロンブスの新大陸発見によってヨーロッパにもたらされ、それが中国、日本を経て17世紀初めに韓国に渡りました。当時韓国には香辛料が少なかったため、唐辛子は広く普及し色々な料理に使われるようになりました。その中でも、唐辛子がキムチに及ぼした影響は大きく、唐辛子なくしては今日のキムチはなかったと言っても過言ではありません。唐辛子には、肉や野菜の生臭さを抑え、腐敗を防ぐ作用があるのでこれらを副材料としてキムチに使えるようになったことが、キムチの大発展のポイントでした。にんにくも唐辛子とともにキムチを大発展させた手助けをしました。この後まもなく、肉類や色々な塩辛を加えて乳酸発酵させ、漬け汁まで飲める今日のキムチが完成するのです。植物性の食品に動物性の食品をプラスして発酵させた、食生活の知恵の結晶ともいうべき素晴らしい保存食品であるキムチにはこうした発展の歴史がありました。