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異国情緒の漂う町新大久保

新大久保には多くの外国人が暮らしています。韓国を始め、中国やフィリピン、タイの人などを良く見かけます。10年ほど前と比べれば、その人口は日を追うごとに増えています。日本でありながら、この地域に足を踏み入れると様々な言葉が飛び交っています。特に韓国語はよく耳にします。


新大久保は、日本の文化と韓国の文化が心地良く溶け込んだ町といえるでしょう。エスニック料理店が立ち並ぶ中、韓国レストランの数には驚きます。韓国の食文化の豊かさを物語っているかのようです。辛い料理がそれほど得意ではないので、それまでは外食をするにせよ韓国料理はチョイスに入っていませんでした。ところが、数年前に新大久保のある韓国料理店に入った頃から、私の固定概念は覆されました。お世話になった人に誘われたこともあり、唐辛子を使った料理が苦手とはいえませんでした。我慢して食べていると、味のバラエティーさに目を見張りました。辛いことに違いはないのですが、辛さの中にも絶妙な味のバランスがあり、それ以来ファンになってしまったのです。

新大久保で売っているB級グルメも紹介する価値があります。沢山あり過ぎて全てを挙げられないのが残念ですが、どれも日本人の口に合う料理です。中でもチヂミとトッポッキは好物になりました。チヂミは、ソースをつけなくても食べられるお好み焼きといったところです。トッポッキを最初食べたときは辛くて涙が出ましたが、もう一度食べたくなる不思議な食感でした。私のオススメは、何といってもサムギョプサルです。豚の焼肉です。塩味をきかせて焼いた香ばしい豚肉は、それだけで食べてももちろん美味ですが、野菜で巻いたりご飯と一緒にかき込んだりしても美味いです。浸けダレも種類がありますから、一つだけの味に留まる必要はありません。肉好きにはたまらない一品です。

韓国といえばお酒も忘れてはいけませんね。焼酎にも、根強い人気を誇る銘柄がいくつもあります。韓国のお酒では、ハーブ酒の部類に入るいい物があります。オミジャなどはオススメです。数種類の薬草を浸して作るそうで、二日酔いになりにくい酒飲みにとっての強い見方です。韓国のお酒を語るにおいて、マッコリは外せません。庶民のお酒であり、祝い事がある毎に登場するアルコールです。私はこのマッコリが大好きで、ついつい飲み過ぎてしまうほどです。白濁したその色は、まるでお酒ではないようにも思えます。それがまた、マッコリを飲みたくなる理由の一つでもあるわけです。

日本と韓国は古来から浅からぬ関係にあります。嫌うのは簡単でも、受け入れてしまえばそれぞれの違った良さが見えてくるはずです。新大久保は、韓国を理解するには打って付けの町かもしれません。


2014/08/07 16:43:15 入力



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